ある大手通信会社が、次世代プロビジョニングシステムの開発を決めた。
次世代NW(ネットワーク)スライスや次世代基地局への対応——これらは、仕様が完全に固まる前から開発を進めなければ、市場への対応が間に合わない。従来のウォーターフォール型開発(要件定義→設計→実装→テストの順番で進める)では、スピードが出ない。
しかし、開発チームは長年ウォーターフォール型で仕事をしてきた。
「最初に全部決めて、その通りに作る」——この考え方が、チームの文化として根付いていた。「途中で仕様が変わったら困る」「完璧な設計書がないと開発できない」——アジャイルへの移行には、このメンタリティの変容が必要だった。